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  • 雪の白川郷=岐阜県白川村にて

    へそ曲がりの自分は、観光向けにライトアップが始まる時期を敢えて外して、撮影に出向きました。理由は、写真をやる人には分かる「ハイライトが飛び過ぎるから」です。多分、人もいっぱい出てて、写真としての雰囲気を壊すでしょうし。

  • ありし日の食堂車

    その日の夕刻、指定席に座った山陽新幹線の列車は、定刻に小倉駅を滑り出た。まだ三十台半ばのずっと昔、某新聞社の西部本社(北九州市小倉北区)に単身赴任中で、正月を神戸の自宅で迎えるための帰省だった。

    座席に落ち着くと、直ぐに舟を漕ぎ出した。すると、頭上から「お〜い、お〜い」と声が降ってきた。「ん?」と見上げると、目を細めた人懐っこい笑顔がそこにあった。同じ社だが、他部の大先輩に当る辣腕記者だった。

    「何しとんや、お前。そんなとこで」。

    事情を話すと「ふーん、そうか。俺はな、お墓参りで博多からの帰りや」。
    自分は新神戸、先輩は新大阪までの〝同行二人〟。「ほんなら、行こうや」と誘われ、食堂車へ(いい時代でしたねぇ、そんな車両があって)。

    それまで、酒席を囲ったことなど一度もない先輩と、新幹線の中で、突然にして初めての酒盛り。気が付けば、車掌室からは明石駅通過のアナウンス。「君は新神戸やったな、そろそろ席に戻っとこか」ということで、お開きになった。けっこう長い時間が過ぎていた。何を話していたのか、今はさっぱり思い出せない。ただ、ほっとする、ゆったりした時の流れに身を任せていたことは確かだった。

    うんと遠く離れた旅先や出先で、たまたま知己に出会うという体験をお持ちの方はさほど多くないのではないか。邂逅(かいこう)、というやつだ。乗車した新幹線の同じ車両の中での出会いも、そう言っていいだろう。

    他愛もない思い出話しではあるが、それなりに年も老け「そういえば・・・あんなこと、こんなこと、あったなぁ」。

    先輩は今年、先に旅立たれた。秋の夜長、ひとり酒盃を重ねる。

    灯った走馬灯がゆっくり回り始めた。

  • 天使の階段

    日の出や日の入りの頃に、稀に見かける「天使の階段」。太陽光線が雲の隙間から漏れて、放射線状に広がる現象で「天使のハシゴ」とも呼ばれています。
    近くの海岸沿いを愛犬Halのお散歩の折、たまに見かけることがあります。でも、「おお!」と感激するほどの階段やハシゴには、なかなか出会えません。

    一度、早朝の三瓶山(島根県大田市)に、ご来光を撮りに行ったことがありました。
    夜中に起きて、勇んで出かけたのですが、撮影ポイントから眺める東の空には分厚い雲がベッタリ。

    「うーん、せっかく来たのになぁ−−−」としょぼくれていると、雲の隙間から光が差し始めたではありませんか。これまで自分が見た中では、サイコーの瞬間でしたね。

  • 月と漁り火

  • 夏がくれば思い出す

    青い空 白い波

    ワン子のお散歩コースの海岸です=島根県出雲市

  • 失われた風景

    「天国に一番近い里」という異名を取る山村が、島根県にあります。
    住民がどんどん高齢化し、田んぼや畑などの耕作放棄が続き、人間の数も年を追うごとに減り続けました。


    そこで、村で元気に過ごすためにと思いついたのが、耕作放棄地にハナモモの木を植えて増やすことでした。
    数年が経つと、ハナモモの数もどんどん増え、春になると見事な景観を作るまでになったのです。
    当初は知る人ぞ知るレベルでしたが、〝桃源郷〟として評判が評判を呼び、今では観光バスまで訪れるような賑わいを見せています。

    わたしがこの写真を撮ったのは、まだあまり有名になっていない10年ほど前でした。

    でも、これと同じような写真を撮ることは、もう叶いません。風景をちょっと幻想的に映していた池が今はもうないのです。

    多くの見物人が押し寄せるようになり、それまでは道端に、適当に車をとめていたのですが、より広い駐車場が求められるようになり、この池は埋め立てられました。

    ちなみに、「天国に一番近い里」という言葉は一人歩きして、「桃源郷」の言い換えみたいなっていますが、ほんとは〝自虐ネタ〟なんです。これも、知ってる人は知ってるけど🤣

  • 脅威の拡大率(訂正版です)

    今年の春先、Halちゃんを連れて三瓶山(島根県大田市)の中腹にある高原に行きました。雪が残る高原で、大喜びのダッシュ!

    持って行ったカメラはライカQ3。28ミリの単焦点レンズなのですが、さすがライカレンズの解像力。
    撮った写真を、むちゃくちゃデカく拡大しても、さほどの荒れは目立ちません。

    添付写真の上。
    真ん中に疾走するHalが小さく写っていますが、そのHalだけをグ〜〜ンと超拡大したのが下の写真です。


    ここまで拡大しても、この解像力。
    オファーの仕事でもない限り、〽️写真はこのカメラ 1台あればいい〽️と鼻歌混じりでご機嫌さんです。

    大好きな雪の上を走ってご満悦。嬉しいとこの顔になります

  • Halちゃんダッシュ その3

    Halは島根県の邑南町という山村に、ひっそり店を構えるお蕎麦屋さんで生まれました。邑南町は、島根県と広島県の県境に位置します。

    店の屋号は「気まぐれけーじの蕎麦屋」。店主のけーじさんと奥さんのミワコさんの二人で切り盛りしています。本業は農家なので、農閑期のみの営業ですが、場所柄、駐車場に並ぶ車は広島ナンバーも多く見かけます。

    時々、Halの里帰りを兼ねて、お蕎麦を食べに行きます。Halは、けーじさんに会うと狂喜乱舞します。

  • Halちゃんダッシュ! その2

    生後4ヶ月ぐらいの時、庭に出ていたHalちゃんにカメラを向けたら、何を思ったか、こちらに向けて猛然とダッシュ!してきました。
    あれ?ひょっとしてコイツ、けったいな習性があるのかも、と、その後、何度か実験してみたのです。

    そしたら、やっぱりありました。けったいな習性が。
    こちらがカメラを構えてしゃがみ込むと、でででででーとカメラ目掛けて走ってくるのです。それもカメラ目線で。
    まだ幼犬だったので、そのままカメラに激突なんてこともありましたが、そのうち、痛い思いを回避するため、直前で横っ飛びするフェイントの技も習得するようになりました。

    成犬になっても、そのカメラダッシュ&カメラ目線の習性は続いています。要は、あまり苦労しないでも、比較的、写真になりやすいワンワンということなんですね。

    Thank You Hal❣️

  • ブルートーンの山並み

    中世の戦国時代、石見銀山で採取される銀鉱石の利権を巡って、周辺の戦国大名たちが争いを繰り広げていました。敵の動向を見張るため、山腹には幾つかの山城が設けられました。

    翻って現代、一帯は石見銀山遺跡(島根県大田市)として世界遺産に認定され、多くの人が訪れています。
    写真は山城跡に向かう山道から撮ったものです。跡といっても、石垣の基礎がわずかに残っている程度で、余程の物好きでもない限り、ここまで足を伸ばす人はほとんどいません。

    実は、写真前方の連峰(三瓶山)から登る満月を撮りに行ったのですが、残念ながら曇り。さらに、夕方のモヤがかかっていて、本来の目的を遂げることはできませんでしたが、この時間帯特有の光線状態がブルートーンの山並みを浮かび上がらせていました。